なぜ今コンタクトセンターにWell-beingが必要なのか? 〜EX(従業員体験)とデータ分析で実現する離職抑止と組織強化〜

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執筆者船井総研 プロシード事業部
コラムテーマWell-being
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AIによる応対自動化やWebセルフサービスの普及により、コンタクトセンターにおける難易度の低い問い合わせは減少し、オペレーターにはより難易度の高い応対が求められるようになっています。

その結果、オペレーターの精神的負担や疲弊が増し、退職につながる「負のスパイラル」に陥るリスクが高まっています。一般的な労働市場においてコンタクトセンター業界の離職率は極めて高い水準(年間3割前後)にあるとされていますが、業界内でも既存スタッフが退職しないよう「モチベーション管理」に気を配るセンターは、様々な調査結果からも多く見受けられます。

1.     世界的な潮流:「EX=CX」と人的資本経営

近年、企業経営において「人的資本経営」が強く求められるようになりました。ISO 45003(※1)(職場の心理的健康と安全性に関する国際規格)の発行など、従業員のメンタルヘルスや心理的安全性は、単なる福利厚生ではなく「企業価値を左右する経営課題」として位置づけられています。

特にコンタクトセンター業界においては、「EX(Employee Experience:従業員体験)の向上が、CX(Customer Experience:顧客体験)を向上させる」という考え方がグローバルスタンダードになりつつあります。オペレーターのWell-being(幸福度・働きがい)を高めることが、そのまま組織の競争力へと直結する時代に突入しているのです。

2.  データで解き明かす”従業員の幸福度”と”組織の成果”

Well-beingの向上は、定性的なスローガンではなく、定量的なビジネス成果をもたらします。弊社のこれまでのWell-beingアンケートで集められた実証データから、以下に示すように「幸福度が高い組織のほうが顧客満足度が高い傾向にある」という事実が明らかになっています。

※弊社セミナー資料よりの抜粋

従業員のモチベーションを考える上で、心理学者ハーズバーグが提唱した「ニ要因理論」が参考になります。これは、仕事における「不満を引き起こす要因」と「満足(やりがい)をもたらす要因」は全く別のものであるとする考え方です。

この理論が示す通り、給与や労働条件といった「不満足要因(衛生要因)」を取り除くだけでは、マイナスがゼロになるだけで、従業員のモチベーションを飛躍させることはできません。真の定着と活躍を促すには、「達成感」「承認」「成長」といった「満足要因(動機づけ要因)」にアプローチし、Well-beingを高める必要があります。

 

3. 自社の現在地を正しく可視化する「Well-beingアンケート」

私たちが提供する「Well-beingアンケート」は、「満足要因(動機づけ要因)」を構成する要素を、幸福度に影響を与えうる以下「7つの要素」として再構成しております。これらを定量的に測定することで組織の健康状態をスキャンします。

4. ベンチマーク比較と「マネジメント分析」で見える真の課題

アンケートで得られたデータは、「国内平均」や特に高水準な企業群(HPB:High Performance Benchmark)と比較(ベンチマーク)することで、自社の強みと弱みを客観的に把握できます。

さらに本調査の大きな特長は、従業員へのアンケート結果と、「代表者アンケート」の回答を掛け合わせて分析する点にあります。

この代表者アンケートは、HDI Support Center Standard(※2)およびICXI(※3)のWell-beingスタンダードに基づき設計された以下の5つの要素を組織の代表者(マネジメント層)に回答していただきます。

①リーダー/マネジメント層の関与と発信:方針伝達や部門間連携の状況

②組織戦略とプロセスの可視化:計画策定・予算確保と意見吸い上げの仕組み

③スタッフの評価/キャリアマネジメント:役割定義、キャリアパス、表彰制度

④業務リソースとインフラへの投資:システム・AI投資、業務量や休息の管理

⑤業務ルールの標準化と継続的改善:手順の形式知化やエスカレーションルール

現場の「従業員体験のスコア」と、管理者側の「組織的な仕組みの充実度」を対比させることで、「スコアが低い原因は、評価制度の欠如なのか、システム投資不足による業務過多なのか」といった根本原因(ボトルネック)を特定し、効果的な改善提案へと繋げることが可能になります。


おわりに:従業員の笑顔が、顧客の笑顔を生み出す

高い幸福度の実現には、上司との正式な1on1面談が一定の効果をもたらすこともデータから見受けられます。カスタマーサービスの現場において、「従業員の笑顔(Well-being)」なくして「顧客の笑顔(CX)」は生まれません。

私たち船井総合研究所は、このアンケートを通じた現状把握をスタートラインとし、各社が抱える課題の抽出から、具体的な対策の示唆、実行支援まで伴走いたします。

自社の大切な従業員が誇りを持って長く活躍できる組織をつくるため、まずは客観的なデータで「現場の声」に耳を傾けてみませんか。

おわりに:従業員の笑顔が、顧客の笑顔を生み出す

高い幸福度の実現には、上司との正式な1on1面談が一定の効果をもたらすこともデータから見受けられます。カスタマーサービスの現場において、「従業員の笑顔(Well-being)」なくして「顧客の笑顔(CX)」は生まれません。

私たち船井総合研究所は、このアンケートを通じた現状把握をスタートラインとし、各社が抱える課題の抽出から、具体的な対策の示唆、実行支援まで伴走いたします。

自社の大切な従業員が誇りを持って長く活躍できる組織をつくるため、まずは客観的なデータで「現場の声」に耳を傾けてみませんか。

 

【文中の参考リンク】

※1:一般社団法人 日本規格協会 ISO 45003

※2:HDI Support Center Standard

※3:ICXI International Employee Happiness & Wellbeing Standard(English)


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執筆者 : 船井総研 プロシード事業部

船井総研のプロシード事業部は、コールセンターおよびCX(顧客体験)マネジメントに特化した経営コンサルティングを行っております。グローバル基準の評価手法や豊富な改善ノウハウを武器に、企業の顧客エンゲージメント向上と業務効率化を支援いたします。コンタクトセンターの運営や顧客満足度に関するお悩みを幅広く解決いたしますので、是非お気軽にご相談ください。